マメ知識
ピンクリボンは乳がん検診推進運動のシンボルマーク
由来や経緯を調べてみた
2023.07.11
Ribbonista編集部(リボンの問屋)
かわいいピンクのリボンのマーク。街なかでポスターで見かけたこともある方もいらっしゃると思います。
これは乳がん検診推進運動(ピンクリボン運動)のシンボルマークです。
ピンクリボン運動は、「乳がんで悲しむ人を一人でも減らしたい」との想いから、1980年代にアメリカで活動が始まり、2000年ごろから乳がん検診推進運動のシンボルとして日本でも知られるようになってきました。
行政、市民団体、企業などが独自のピンクリボンマークを掲げ、様々な活動を行っています。
どうしてピンク色のリボン=乳がん検診推進運動のシンボルなのでしょうか。
諸説あるとされていますが、一説には、若くして乳がんで家族をなくした女性が、孫に向けて「このような悲しい思いを繰り返さないように」と、ピンク色のリボンを送ったことが由来になっているとか。そこから、多くの団体が乳がんの早期発見の啓蒙活動を積極的にはじめ、社会貢献として広がっていきました。
日本では、他の先進国に比べて乳がん検診の受診率が低いことから、特に乳がん検診の推進運動の側面が強くなったそうです。
たしかに、婦人科に訪れたときにポスターなどで見ることが多いシンボルですね。
ピンクリボンのシンボルを通して、乳がん検診の大切さを意識していけたらと思います。
ピンクリボン運動の一例もご紹介します。
ピンクリボンデー
10月1日は、「ピンクリボンデー」として、東京タワーなど各地のシンボルをピンク色にライトアップすることで、ピンクリボン運動の認知度向上へ貢献しています。
ピンクリボンデーに合わせて毎年10月の第3日曜日には、全国規模で乳がん検診を実施するJ.M.S (ジャパン・マンモグラフィ・サンデー)が開催されます。
普段平日でしか受けられない乳がん検診を、休日に受けられるよう、全国の医療機関とNPO法人で協力して行っている取り組みです。
イベントへの参加
10月はピンクリボン月間であるため、各地でイベントが開催されます。
また、毎月イベントを行っている団体もあります。興味の湧いたその時のイベントを調べてみて、足を運んでみるのもおすすめです。
寄付
各種団体へ寄付をすることもできます。
乳がん経験者、その家族に支援が必要な場面も多くあります。
グッズの購入・身につける
ピンクリボン関連のグッズ(ピンバッジ・キーホルダー等)も販売されています。
身につけることでもピンクリボン運動への賛同を表現することができます。
リボンでハンドメイド
ピンク色の布製のリボンをカットし、シンボルマークと同じような形の輪にして胸やカバンにつけるのも、啓発の協力に繋がります。
ひとくちにピンクのリボンといっても、たくさんの種類のリボンがあります。
お好みの色やデザインを探して、オリジナルのシンボルマークを作ってみるのも素敵です。
作り方は簡単。リボンが交差する部分を接着剤で留め、乾燥したら安全ピンで留めて完成です!
Ribbonista編集部も作ってみたので、ぜひご覧ください。
リボン運動に参加!〜リボンでシンボルマークを作ってみた~ – Ribbonista[リボニスタ]
シンボルを作ってみたピンクのリボン
オーソドックスなサテンリボン
トップサテン(プレーン) リボンシングルサテン リボンシングルサテンリボン #002 9サイズ120色展開 シングルサテンリボン #002 9サイズ120色展開キメが細かく光沢が上品で、業務用でもワンランク上のサテンとして広範囲に使用されているベストセラーなリボン。今回は6mm幅のものを使用。ペンタシングルサテンは光沢が片面のみに出る織り方をしています。両面共に光沢のあるペンタダブルサテンもあります。
ピンクの小花がかわいいリボンでオリジナル演出
アクリルガーランドリボン #703 1サイズ52色展開お花をモチーフにしたガーランド(花環)テープです。アクリルタフタリボンで花をイメージされていて可愛い!ベースは、茎をイメージする緑と、純白なイメージの白の2種類から。今回は白いものを選びました。
好きな素材や幅のリボンで、ぜひオリジナルのピンクリボンブローチを作ってみてください♪
→こちらの通販ショップで多種多様なリボンが見つかります!
「乳がん検診」受診していますか?
女性のかかるがんの中で一番多いのは乳がんです。日本人女性のうち、乳がんを発症する割合は約9人に1人、また、乳がんで死亡する女性の数は年間約1万5千人弱です。
しかし、日本人の乳がん検診受診率は47.9%(2019年)。欧米(70〜80%)と比べると、まだまだ少ない状況です。
乳がんの種類によりますが、
・Stage0(しこりになる前のごく早期)の5年生存率はほぼ100%、10年生存率は95%以上
・StageⅠ(しこりの大きさ2cm以下、脇のリンパ節への転移なし)の10年生存率は90%以上
つまり、早期発見された方の多くは、10年後も乳がんで亡くなっていないということ。この生存率はかなり高い数字です。
厚生労働省は、40歳以上の女性には2年に一度のマンモグラフィー受診を推奨しています。
大切なのは、乳がんで命を落とさないことと、そのための早期発見です。
月に一度、セルフチェックを!
乳房を定期的に自分でチェックすることで少しの異変にも気づきやすく、乳がんの早期発見・早期治療につながります。
インターネットで検索すればセルフチェックの方法が画像付きで紹介されています。
多忙でなかなか検診受診のきっかけが掴みづらい日本の女性たち。セルフチェックさえしていれば検診を受けなくてもよいというものではありませんが、まずは自宅で、入浴や着替えの時などに気軽に自身の乳房の状態をチェックしてみてください。
今回はピンクリボンの意味や早期発見の大切さについてご紹介しましたが、大切な人や何より自分自身のため、まずはピンクリボンをきっかけに、ちょっとした知識として少しでも乳がんについて意識してもらえたら嬉しいです!
Writer’s Profile
この記事を書いた人
Ribbonista編集部
リボンの問屋
創業70年、京都のリボン問屋。リボンを毎日扱う会社として、もっとリボンの存在感を増していきたいと密かに野望に燃えている。
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